「おにこうべ」と読みます。

時は桓武天皇の延歴二十年。

征夷大将軍、坂上田村麻呂が栗原郡・佐沼山中にいた賊軍の大将・大武丸に 追い打ちをかけ、この地に逃げ込んだところで、ついにその首をはねました。

当時の大武丸を民たちは鬼と呼んでいたことから、

この地を鬼切辺と称しましたが、 いつの時代からか、鬼首と言い伝えられるようになりました。

（諸説あります。）

鬼首の地は、

宮城県大崎市、栗原市、秋田県湯沢市、山形県最上町にまたがる、 直径およそ13kmの鬼首カルデラになっています。

カルデラの中をほぼ一周する形で江合川（荒雄川）が流れ、 中央火口丘に荒雄岳（標高984m）、 カルデラ外輪山には禿（かむろ）岳（標高1261m）があります。

鳴子温泉郷とは、 鳴子温泉・東鳴子温泉・川渡温泉・中山平温泉・「鬼首温泉」 の5つの温泉地の総称です。

このうち、 川渡温泉・中山平温泉・「鬼首温泉」は国民保養温泉地として、

もともと指定されていましたが、

後に鳴子温泉・東鳴子鳴子温泉も指定され、

現在は鳴子温泉郷５つの温泉地が国民保養温泉地として指定されています。

日本にある泉質１１種類のうち、鳴子温泉郷だけで９種類の泉質が楽しめます。

鬼首温泉は、鳴子温泉郷のうちの一つです。

昭和35年に中山平温泉・川渡温泉とともに 鬼首温泉が国民保養温泉地として環境省から指定を受けました。

鬼首温泉は、江戸時代に湯治場として栄え、中期までは、 鳴子地域内で最も栄えた湯治場だったと言われています。

鬼首温泉のなかでも、温泉の湧いているところがいくつか分かれております。

当館の保有する源泉は、「宮沢」（地図上の住所）にあるため、

「宮沢温泉」となります。

そういった鬼首内にあるいくつかの温泉地の総称が「鬼首温泉」であるため、 地図上には「鬼首温泉」とも「鬼首温泉郷」とも書かれているのは、そのためです。

さらに詳しく書かれた地図を見ますと、当館は宮沢温泉と書かれています。

大まかに分類すると、以下のようになります。 鳴子温泉郷　＞　鬼首温泉(郷)　＞　宮沢温泉（当館）

岩手県、宮城県、秋田県、山形県の4県にまたがる 大規模な山岳国定公園のことです。

焼石岳の西麓、栗駒山、小安峡、世界谷地原生花園、 神室山、鬼首、鳴子峡などからなります。

環境省が昭和２９年から指定している国民保養温泉地です。

昭和35年10月1日、奥鳴子・川渡温泉として、川渡温泉、中山平温泉とともに、 「鬼首温泉」が国民保養温泉地に指定されました。

（現在は、鳴子温泉郷５つの温泉地が全て指定されています。）

条件に、

・温泉の効能が顕著であること ・付近の景観が優れていること ・環境衛生的条件が良好であること ・気候学的に休養地に適していること ・災害に対して安全であること ・交通が比較的便利であるか又は便利になる可能性のあること

などが挙げられています。

2015年11月開通、

鳴子－鬼首間を結ぶ上り下りの２車線の道路です。

鳴子方面からお越しの際は、

岩下こけし資料館さん前のT字路交差点を

曲り、山を登るようなイメージでお越しください。

下記の写真では、

実線が旧道、

点線が花渕山バイパスです。

比較してみると、旧道よりもカーブが少ない道路です。